長く厳しい冬が終わり、ようやく待ちに待った春がやってきた札幌。雪解けとともに木々がゆっくりと芽吹き、自然の美しさを堪能できる季節です。この記事では、春の札幌で快適に過ごすための服装ガイドから、観光スポット、地元民おすすめの春の味覚と美味しい定番グルメまで、春の札幌観光を大満喫するための情報をお届けします。
重苦しいコートを脱いで、春の札幌を楽しんでみませんか?
春の札幌
長くて寒い冬から目覚め、ようやく札幌にも道民が待ちに待った春の息吹が感じられるようになりました。
街では雪解けとともに活気が戻り、下旬には桜も開花します。
4月の札幌の平均気温は7℃前後、日中は10℃を超える日もありますが、朝晩は3℃を下回ることもあります。
4月上旬はまだ冬の終わりのような雰囲気で、雪が残っている場所もありますよ。4月下旬になると、日中は暖かさを感じられる日が増えてきます。
5月は最高気温17℃、最低気温は8℃です。4月より暖かさは増しますが、5月下旬は「リラ冷え」という北海道特有の肌寒さに見舞われることもあります。

北海道の4月、5月はまだストーブが必要な日も多いですよ
春の札幌の服装
春の札幌は、まだ雪が降る日もありますが、日中は日差しが暖かく春の訪れを感じられる季節です。しかし、朝晩は冷え込む日もあるので、服装には注意が必要です。
4月は風を通さないコートが必須で、5月は薄手のコートでも過ごせますが、重ね着できる服装がおすすめです。
マフラーや手袋を活用するのもアリですよ。
- トップス:長袖Tシャツ、薄手のセーター、パーカーなど
- アウター:ジャケット、コート、ウィンドブレーカー、マウンテンパーカーなど
- ボトムス:長ズボン、スカート+タイツなど
- ストールやマフラー:首元を温めるだけで、体感温度がぐっと上がります。
- 手袋:指先が冷えると、全身が寒く感じます。手袋はあると便利です。
- 靴下:足元が冷えると、体全体が冷えてしまいます。靴下で足元を温めましょう。
ポイントは、脱ぎ着しやすい服装を選ぶこと。
気温に合わせて調整できるように、重ね着で温度調節するのがおすすめです。

インナーダウンやベストも上手く活用してね
春の札幌観光スポット
春の札幌は、ようやく雪解けが進み、待ちに待ったお出かけシーズンが到来します。
活気に満ち心地よい陽光が降り注ぐこの季節は、散策や観光にぴったりです。
お花見やイベント、グルメなど、札幌は魅力的なスポットがたくさんあります。
寒さで行動が制限されていた地元民も出向く、札幌の満足スポットをご紹介します。
北海道神宮
北海道神宮は円山公園の北側に位置する広大で自然あふれる神社。
北海道屈指のパワースポットとしても有名です。
桜の名所としても知られており、境内には多くの桜の木が植えられています。
参拝と合わせてお花見も楽しめますよ。
夏は緑がたくさんの風景とエゾリスなどの野生動物も見られます。
境内には二つのカフェがあり、北海道神宮限定の焼き立てスイーツはぜひ味わって。

神宮に行く時は必ずカフェに立ち寄ります
円山動物園
円山動物園は円山公園に隣接している人気の動物園。
ホッキョクグマ、アムールトラ、ユキヒョウなど、寒冷地に生息する動物たちの展示が充実しています。
冬の間は寒さでなかなか姿を見せてくれなかった動物たちが、暖かな日差しの中で元気いっぱいに動き回る姿は、見ているだけで心が躍ります。
全国初の屋内プールがある「ゾウ舎」で水浴びするゾウの姿は必見ですよ。
また、鹿児島の動物園からやってきたホッキョクグマの「ライト」も一般公開が始まっています。
ほかにもライオンやカバ、レッサーパンダやオオカミなど様々な動物たちがいます。
キュートな動物たちにぜひ癒されてくださいね。

休園日があるので注意してね
AOAO SAPPORO (アオアオ サッポロ)
AOAO SAPPORO (アオアオ サッポロ)は1日中にぎわう札幌地下街に直結している都市型水族館です。
アート感あふれるおしゃれな展示や、海の生物の躍動感あるプロジェクション映像は従来の水族館とは一味違うエンターテインメント空間となっています。
ペンギンのいるテラスでは、元気に泳ぐ様子や可愛らしい姿が見られて癒やし効果抜群。
ほかにも、クラゲが幻想的に舞う姿や大人気のヘコアユの水槽など、みどころがたくさんです!
館内は全フロア飲食可能で、お気に入りの水槽を眺めながらクロワッサンやビール、パフェなどを楽しむこともできますよ。

魚たちを見ながらビールやパフェなんて、贅沢の極みですよね♪
大通り公園
大通り公園は札幌の中心を彩る広大な公園です。
雪解けが進み4月下旬になると花壇には可愛らしい花々が顔を出し始めます。
ベンチでゆっくりと日向ぼっこや散歩を楽しむのもおすすめです。
公園内には札幌のシンボルであるさっぽろテレビ塔もそびえ立ち、展望台からは春色の札幌市内を一望できます。
雪解けが進み、緑が増えていく街並みを眺めるのは、この季節ならではの楽しみです。
春の大通公園は、様々なイベントも開催される活気あふれる場所です。
有名な「さっぽろライラックまつり」は、5月中旬から下旬(2025年は5/14~5/25まで)にかけて開催され、公園全体が甘く優しいライラックの香りに包まれます。
紫や白の美しい花々を愛でながら、音楽演奏やグルメを楽しむことができます。
イベント | 開催期間 |
さっぽろ雪まつり | 2月上旬~中旬 |
さっぽろライラックまつり | 5月中旬〜下旬頃 |
YOSAKOIソーラン祭り | 6月上旬 |
大通公園バラフェスタ | 6月中旬 |
花フェスタ2025札幌 | 6月下旬 |
さっぽろ大通ビアガーデン | 7月下旬~8月中旬 |
北海盆踊り | 8月中旬 |
さっぽろオータムフェスト | 9月上旬~10月上旬 |
ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo | 11月下旬~12月下旬 |

ベンチがたくさんあるので、疲れたらコーヒー片手に大通公園で休んでね♪
すすきの
すすきのは北海道札幌市中央区にある歓楽街です。
日本三大歓楽街のひとつに数えられ、国内外から観光客が訪れます。
北海道の食材を使った居酒屋にジンギスカンやラーメン、多様な飲食店が立ち並び、何を食べるかどこの店に入るか迷うほどです。
札幌を訪れてすすきのに行かない選択肢はありません。さあ、いっぱい食べて飲んで札幌の夜を満喫しましょう!
ココノススキノ
ココノススキノは札幌の新ランドマークとして誕生した複合施設で、地下鉄すすきの駅から直結しておりアクセスも抜群です。
地下2階から地上18階までの空間には、映画館、ホテル、飲食店、アミューズメント施設など、多種多様なエンターテイメントが集結し、訪れる人々を魅了しています。
昼はショッピングやグルメを楽しみ、夜は映画やアミューズメントで過ごすなど、一日を通して様々な楽しみ方ができる場所です。
海味はちきょう
「海味はちきょう」は、北海道の新鮮な海の幸を豪快に味わえる居酒屋として大人気の名店です。
はちきょうの名物といえば、なんといっても「おいさ~!」の掛け声でどんどんイクラが盛られる「つっこ飯」。
イクラ以外にも、新鮮な刺身や焼き魚など、北海道の海の恵みを存分に堪能できるメニューが豊富です。
すすきのを中心に複数店舗展開しており、各店舗で少しずつ雰囲気が異なります。
人気店のため、事前に予約をしておくことをおすすめします。

雰囲気も味もおすすめの居酒屋ですよ♪
ドワ(DOIGT)
すすきのにある「ドワ(DOIGT)」は、おしゃれな雰囲気の中で美味しい料理とお酒を楽しめるダイニングバーです。
ニッカの看板のビルの中にあり、すすきのの夜景を見ながらイタリアンのほか様々なジャンルの料理を堪能できます。
北海道産の肉や野菜、チーズもおすすめですよ。
食べ飲み放題(オーダーバイキング)のプランもあるのでお会計を気にすることなく、お料理をたっぷりと楽しめます。
和食メインの居酒屋系もいいけれど、洋食で北海道を満喫してみるのはいかがですか?

札幌でロマンチックな夜を過ごしたいときはおすすめですよ♡
スープカレー
札幌といえばスープカレー!
札幌にある喫茶店で作られた薬膳スープがルーツと言われています。
スパイスやハーブの効いたさらっとしたスープの中に、ゴロゴロとした肉や野菜などが入っているのが特徴です。
お店ごとにスープや具材にこだわりがあり、スープの辛さやトッピングを自由に選べるお店も多いです。
「要するにカレー味のスープでしょ?」と思うのは大間違い。
地元民もお気に入りの味を求めて通いつめるスープカレー、ぜひ食べてみて。
アジアンバーラマイ
ラマイのスープは鶏ガラや香味野菜をじっくり煮込んだ、濃厚でコクのある味わいが特徴。
数十種類のスパイスを独自にブレンドし、奥深い香りと辛さを実現しています。
一口飲んだらきっと、「美味しい!」と思わず声が出ちゃうかも。
辛さやトッピングも自由にカスタマイズ可能。自分だけのオリジナルスープカレーを楽しめます。
ナシクーニンというインドネシアライスはLサイズまで無料(!)で選ぶことができ、「キンタマーニ」という1kgを超えるライスもありますよ。
お店全体がアジアンな雰囲気のラマイのムードもぜひ楽しんで。

札幌でスープカレーを食べるならまずはここ!
奥芝商店
奥芝商店のスープは、大量の甘海老の頭を丁寧にローストし、じっくりと煮込んだ濃厚な海老だしが特徴。
他では味わえない、奥深いコクと旨味が口の中に広がります。
「海老だしスープカレー」という新たなジャンルを確立し、多くのファンを魅了し続けています。
海老のほかにも定番のチキンや野菜カレーに加え、牡蠣など他では味わえない個性的なメニューも豊富です。
辛さやライスの量も自由に選べるので、自分好みのスープカレーを見つけることができます。
奥芝商店は札幌市内に複数店舗を展開しています。
店舗ごとに異なる雰囲気や限定メニューがあるので、ぜひ色々なお店を訪れてみてください。

濃厚海老だしスープ、ぜひ堪能してみてくださいね
春の札幌の味覚
春の札幌は、雪解けとともに様々な山菜や海産物が旬を迎えます。
年中美味しい食材を楽しめる札幌ですが、春は旬の食べ物がたくさん。
地元民がこぞって楽しむ、春ならではの味覚をぜひ堪能してください。
行者ニンニク
山菜の王様「行者ニンニク」。
札幌近郊の山や野原に自生していて、見た目は葉ニラみたいだけど、一口かじればガツンとくる強烈な香りが特徴!地元では“アイヌネギ”とも呼ばれていて、昔は修行僧が体力をつけるために食べていたとか。
炒め物や天ぷら、醤油漬けなんかにすると絶品で、ごはんもお酒も進む進む…!
春の訪れを感じるには、まずこれです。
ホッキ貝
ホッキ貝は春先から初夏にかけてが最も美味しいと言われていて、プリッとした身にほんのり甘みがあって、刺身はもちろん、バター焼きや炊き込みご飯にしても最高!
札幌市内の市場や居酒屋でもよく見かけるので、ぜひ味わってほしい一品です。
毛ガニ
春のごちそうといえば…やっぱり「毛ガニ」。 身はふっくら、そしてなんと言っても濃厚なカニ味噌がたまらない!
この時期は春先のオホーツク海で獲れる「海明け(流氷明け)」の毛ガニが出回り始める頃で、地元の人たちも“春毛ガニ”を心待ちにしています。
豊富な栄養をもつ流氷の下で育った毛ガニは栄養豊富、身がしっかりとしていて、ひと際おいしさが増します。 茹でたてをそのまま、無言でむさぼるのが正解!
まとめ
春の札幌は、長い冬から目覚め、道民が待ちわびた活気のある季節です。
花と緑が輝き、様々なイベントが開催され、美味しいグルメも楽しめます。
まだ肌寒い日もありますが日増しに暖かくなり、街に活気が戻ってくるこの時期の札幌、ぜひ楽しんでくださいね!
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